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数理統計学ノート02 母関数と特性関数

母関数と特性関数について整理する。

副読本

  1. 統計学への確率論 その先へ

公理的確率論からかなり丁寧に概念の理解を進められる本

  1. 現代数理統計学の基礎

シンプルに、特性関数周りの解説はこちらのほうが優しい気がする。

確率母関数

確率母関数を使った期待値と分散の導出は、統計検定1級ではよくある。
でも実際は、期待値や分散の導出は、確率母関数や積率母関数を使わずに
それぞれの定義を使った導出もできたほうが良い。

定義 確率母関数

\[ G(s) = E(s^X) = \sum_{x=0}^{\infty}s^{x}p(x) \]

積率母関数

積率母関数は、(確率密度関数\(f_X(x)\)の)ラプラス変換として解釈できるらしい。
積率母関数を使った期待値と分散の導出は、統計検定1級ではよくあると思われる。

定義 積率母関数

\[ \phi(\theta) = E(e^{\theta X}) = \int_{\mathbb{R}^d}e^{\theta x}f_X(x)dx \]

特性関数

特性関数は、(確率密度関数\(f_X(x)\)の)フーリエ変換として解釈できるらしい。
ここで\(i\)は虚数単位である。

定義 特性関数

\[ \phi(t) = E(e^{itX}) = \int_{\mathbb{R}^d}e^{itx}f_{X}(x)dx \]